小林よしのりの「目の玉日記」は面白い




 小林よしのりって漫画家知ってますか?
 昔は「東大一直線」とか「おぼっちゃまくん」などという作品で文字通り一世を風靡したらしいのですが、私は当時のことは知りません。長崎時代に「サピオ」という雑誌で「ゴーマニズム宣言」に触れたのがキッカケです。

 何十年もひたすら下を向いて漫画を書き続けるのは目に大変なストレスを与えるものらしくて彼は次第に目が見えなくなり、とうとう両目とも失明寸前まで行きました。白内障だったのです。
 それが手術によって見事に見えるようになりました。その経過を彼は「目の玉日記」という形で実に淡々と、しかも面白く描いて見せました。

 文字通り目の玉のことであって耳には関係ない。しかし、あとがきに彼は書いています。「ものすごく視力がいい人も読むと自分の目に感謝するかも知れない。さらに病気一般に対する不安や戸惑い、通院、入院にまつわる出来事、医者に対する思いなどは案外誰にも思い当たる節があるのではないでしょうか?」。

 正にその通り。芭蕉は「面白うて やがて悲しき…」と詠みましたが「目の玉日記」は文句無しに面白い。そして考えさせられるものを数多く含んでいます。
 それにつけても一発の手術で劇的に快復する目玉は羨ましい。耳はこうは行かないものね。 小学館 1千円+税

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