0718 人工内耳ユーザーTさんからのお便り



 Tさんからメイルを頂きました。10年人工内耳を使って来られてTモードがなんのためにあるのか判らない、とおっしゃる。これには驚きました。しかし、驚く方がどうかしているので補聴器使用者も似たようなものかも知れません。

 元々補聴器のテレホンコイルもしくは人工内耳のTモードは電話の聞き取りを良くするためのものでした。
 補聴器の音量を最大にし、電話機を強く押しつけても相手の言葉の意味が判りません。しかし、電話機の受話部分からは強い磁気が出ているので、補聴器の中にコイルを仕込んでこの磁気を拾うとマイクで聞くより遙かに意味が判りやすい。これがTコイルの役目でした。

 しかし、最近は電話機の事情がすっかり変わりました。電話機の音質がとても良くなった代わりに漏洩磁気が極端に少なくなりました。
 これは事務所にパソコンが溢れ、高度なエレクトロニクス機器が普及するようになって、これらの妨害になるような磁気を出さないようにしているためでもあります。難聴者にとってはとても困ったことです。早い話がTコイルは電話用としては役に立たなくなりつつあるのです。

 それと、補聴器がどんどん小さくなって耳穴式が標準になってしまうとTコイルが弾き出されてしまう傾向があります。電話用としては役に立たなくなったせいもあります。
 いくら我々が「磁気ループ受信用としてTコイルはなくてはならないものだ」と力説しても補聴器店そのものに磁気ループに対する知識がない所が多いので補聴器を使うお客がそのことを知る訳がありません。お客が磁気ループに接して「シマッタ!こんなに便利なものがあるのか」と気がついたときはもう遅いのです。

 幸いにして人工内耳には必ずTモードがあります。もしくは外付けのTコイルを使うことができます。その意味では補聴器族よりは人工内耳族の方が遙かに優位にあるということができます。

 Tさんのお便りにはこの他四つの質問がありました。
@Tモードにしたとき家族と一緒にテレビを見るにはどうするか?
A集会に行ったとき自分一人用の磁気ループを張ることができるか?
B家族と懇談するときのループの張り方について
C磁気ループは携帯電話に悪い影響を与えないか?

 これらの答えは殆どこれまでの書き込みにありますが、新たに参加された方のために同じことを表現を変えて何度でも繰り返し説明して差し上げる義務が私にはあります。明日から順にお答えしようと思います。

 

 

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