0708 洗足学園大学のコンサートで感銘を受けたこと



 2004・12月23日洗足学園音楽大学の前田ホール(定員1200人)で打楽器アンサンブル第25回定期演奏会がありました。

内容は
@21種類の楽器による打楽器アンサンブル「四角と丸」「ジグザグ」(奏者6名)
Aスチールパンを主楽器とする「パン イン アレージ」(奏者14名)
B4台のマリンバによる「マリンバカルテット」(奏者4名)
Cマリンバ・シロフォン・ヴィブラホンに7種のパーカッションを加えての「マリンバとパーカッションアンサンブルのてめの協奏曲」(奏者35名)
D8人または8群の打楽器のための「八座打響」(奏者12名)
Eマリンバオーケストラ 歌劇「どろぼうかささぎ」(奏者33名)
F同じく 組曲「惑星から火星/木星}(奏者71名)
G同じく オリジナル曲「ウコズネス」(打楽器アンサンブル オールキャスト出演)
という多彩な構成で非常に楽しめました。私が感じたことを四つほど箇条書きにしてみます。

 

@我々難聴者は聞き取りの分解能が悪いとでも言いますか、個々の楽器の音の聞き分けが難しくなっています。どうしても目の助けがいります。クラシックコンサートと言うと演奏者の殆どが椅子に座って譜面台を前に粛然と演奏するというイメージがありますが、今回はマリンバカルテットを除いては演奏者全員のダイナミックな振り付けが見事でした。

 私は音を聞き取りやすいように極力前の席にいたのですが、これは半ば失敗でした。もっと高い位置におれば舞台全体が見下ろせて一つ一つの楽器を聞き分け見分けるのが楽だった筈です。この教訓は来年活かせるでしょう。

 オールキャストとなると広い舞台も楽器と人でいっぱいです。それをできる限り全員に動きを持たせようと工夫して下さっているのがありありと判ります。パイプオルガンの前の高い位置で旗を振っている一群もいます。耳は聞こえなくても目で見るだけでも楽しめる演奏会を演出して下さったもののようです。その意味で来年はなんとかして溝の口へお出でになることをお勧めします。


A補聴器は会話専用であって音楽を楽しむにはふさわしくありません。私は演奏会には「自作への道」でいずれ紹介していくようなセットを作って持ち込んでいます。今回も勿論ですが、途中で何度かイアホンを外して耳を澄ましてみました。マリンバとかヴィブラホンのメロディーは殆ど聞こえません。でも太鼓の音なら聞こえます。和太鼓の響きを感じます。このときは目をつぶって耳に全神経を集中している自分を発見します。全ての音を聞き取りやすくする道具の開発に努めていながら、何の助けも無しに何かしら音が聞こえることに感謝と喜びを感じるとはどういうことなのか。不思議な体験でした。

B大編成の「目で見る」演奏会も良いものですが、音だけにしみじみ没頭できるのは矢張りソロのようです。今回のコンサートもソロのパートが幾つかありました。最後の大演奏の時などソロになると指揮者は袖に引っ込み、奏者にだけスポットライトを当てて全員が楽器の陰に身を隠してしまうなど演出の細かさは大変なものでした。

 いずれ打楽器研究所を訪れて練習曲で結構ですからソロの録音をお借りして「難聴者、特に人工内耳装用者のため打楽器演奏コレクション」を作ってみたいものです。

C最後には聞くだけ見るだけより矢張り難聴者も自ら叩くことに楽しみを見つけなくてはならないと感じました。私は自他共に許す音痴で楽譜は全然読めませんが、それでもコンガなんか叩いてみたい気になりましたよ。「ソロ演奏コレクション」に続いて「音痴のための自習用テープ」を作りたくなりました。

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