0617 サンヨーICレコーダーは補聴器の代わりに使える



  私は某社のICレコーダーを3年ほど愛用してきました。これまで故障もなくよく役目を果たしてくれました。残念なことが二つあります。一つは電気を良く食うこと。アルカリ型単四電池2本が見る見る内になくなります。ACアダプターがついているけど、これはデスクに座って文字化するときにしか使い道がありません。

 もう一つはイアホンでは聴力75デシベルの私の耳には微かにしか聞こえないことです。ソラのようなアンプを通して増幅してやらないといけません。これは買って直ぐシマッタ!と思ったことですが当時のICレコーダーはこの点では皆似たようなものでした。

 時代の進歩とは恐ろしいもので、今やこの(私にとっての)泣き所は克服されました。私の耳でもイアホンでまずまずの音量で聞こえますし、充電式の単四型ニッケル水素電池1本で済むようになりました。写真を御覧下さい。私の携帯電話と比較して如何に薄くて小さいかお判りでしょう。
  
 このレコーダーはつい先日の9月2日にメーカーの方に見せて頂きました。というより聞かせて頂きました。「これでなら聞こえますか?」と。
 ボリウムを最大にし、レコーダーを口許に寄せて話せば実用上十分な音で聞こえます。カタログを頂いて丸一日検討してから一台求めました。

 昨日は色んなマイクやイアホンと組み合わせて少しでも音量を稼ぐ工夫をしてみました。元々ステレオの録音機なのでイアホンも両耳式がついています。私の耳は片方が完全にアウトですから両耳は意味がありません。それとオープンエアタイプなので音質は申し分ないのですが完全に耳に合ってないと音漏れがします。

 結局これまでソラ用としてベストなビクターのMRL235と私の耳に合わせたイアモールドの組み合わせが最大の音量が得られました。音量に関する限り満足感としては85点というところです。

 エレクトレットコンデンサーのステレオマイクは私には随分沢山の種類の手持ちがあります。これらを取っ替え引き替えしてみるとそれぞれに持ち味が違った音が楽しめます。
 音量としてはアイワのズームマイクが一段抜けていました。これだと自分の声が微かにしか聞こえませんが講演の場など、ここ一押し感度が欲しい時に偉力を発揮しそうです。
 結論として付属しているマイクは非常にバランスの良い使い勝手に優れた品だと思われました。

 夕方からシャツのポケットに入れて町を歩いてみました。録音する必要はないのですがモニターイアホンで実用性がどのくらいあるか体で感じるためです。高い方の音域は大巾に選択できます。15,000ヘルツなんて必要ないので7,500ヘルツとしておきました。

 これまで色んな補聴器を試して来てソラの音にも馴れている私ですが、それらとは感覚が全然違う音で聞こえるのが不思議でもあり楽しいところでした。ノイズが極めて低く抑えられているのが難聴者としては大変有り難いことでした。
 音量が私の耳には今一つですがクリーニング店のおばさんとのやりとりも支障なくできました。電車の中のアナウンスがしっかり聞き取れるのには驚きました。

 我々は普段相手の声を聞き漏らすまいとして何時しか補聴器の音量を上げすぎる嫌いがあります。スピーカら出る音はボリウムを絞るほど理解度が上がるのは何時も経験することですが、この電車内のアナウンスの問題はもうばらく補聴器と比較しながら追っかけてみるつもりです。

 さて、この記事を何故この欄に持ってきたか?です。

 何デシベルなどという数字や手帳の有無なんて意味ないことで、少しでも聞こえに不自由を感じるようになったら意地を張らずに補聴器の助けを借りるべきなのです。それでも使わない人が大勢いらっしゃいますね。
 それぞれに思惑があることですから強いてとは申しません。補聴器が嫌ならせめてこうしたICレコーダみたいなものを利用してみたらどうですか?と申し上げたいのです。

 近頃は首からプレーヤーを下げてイアホンで音楽を聴いている人が普通のファッションになりました。ポケットにレコーダーを入れてイアホンで聞いても誰も何とも思いません。現に私が混み合う電車の中でイアモールド付きのかなり目立つイアホンを耳につけていても注目してくれる人はゼロでした。

 このICレコーダーは難聴者を意識して作られたものではありませんが、それでも聴力75デシベル、障害者手帳6級の私の耳に音質としては申し分なく、音の大きさとしては85点をつけられます。
 ということは中等度や軽度の人にとっては十分な音で聞こえるということです。これは保証できます。補聴器の代用としてもったいないくらいの性能を持っていますし、第一値段が安い。通販で買えるどんな補聴器よりも安く買えるのです。

 難聴者は揃って嘆きます。CDプレーヤーやICレコーダーがあんなに安く作れるのに補聴器はどうしてこんなに高いの?と。
 耳の聞こえが落ちたからと言って何も補聴器ばかりに頼ることはありません。大量に作っているのと量販店で扱っているがために安く手に入る品物を「補聴器的に」活用すればよいではないか、というのが私の持論なのです。

 その意味で今回の品はお勧めです。
SANYO デジタルボイスレコーダー「xacti」 (グレー) ICR-PS285RM(H)




  

直線上に配置
 
軽度・中度難聴者のページ に戻る

 補聴機器勉強会 ホームに戻る