0419 海軍カレーの謎が解けること




 0417で海軍カレー始末記を書いてからかなり時間がたちました。浅草ではありますが、一寸遠くて近頃御無沙汰しているスーパーマーケットを覗いてみたら見慣れない海軍カレーがありました。写真の赤箱がそうです。魚藍亭製とあります。
カレー
 箱の裏に明治41年当時の「海軍割烹術参考書」に基づいている、とあります。戦艦三笠とかJR横須賀駅の売店で売っているのにも旧海軍のレシピによると書いてありますが、味がまるきり現代調です。「こんなものインチキだ」と毒づいたのは御承知の通りです。

 しかし、この魚藍亭の赤箱のカレーの色が如何にも昔風なのが気になりました。ヒョッとしたら?と、とにかく買ってきました。暖めて食べてみると、これまでにない素朴な、早く言うと愛想のない味をしています。全然現代の若者たちに受け入れられるような味ではない。これは製造元を確かめる必要があるゾ。一晩おいて早速横須賀に出かけました。

 京急横須賀中央駅から歩いて10分足らず。魚藍亭の隣に海軍カレー専門レストランがあります。これ見よがしの海軍カレーの大看板に頬がほころびます。古風な入り口を入ると中は薄暗くて正に船室の雰囲気です。

 そのメニューが傑作。要するに昔の儘のオリジナルがあって、その後手を加えて実際に軍艦の中で作っていたと称するのが[水兵]で、段々高級になり[艦長]まであるのです。笑わずにはいられないではありませんか。これでは何回も来なきゃならない。

 初日ですから迷うことなくオリジナルを注文しました。じゃがいもなんかにとろけてしまって、ちっとも辛くない。むしろ甘みが感じられる不思議な味でした。
 これが味にうるさい日本人が永い年月の間に営々と手を加えて日本化したカレーの原点なんだろうと納得できました。楽しかったですネ。

 レジの前が6種類のお持ち帰り[よこすか海軍カレー]の売り場になっています。海軍直伝とは言っても佐世保市内に何軒もの製造元があるのが一目瞭然です。三笠で売ってる(私が悪口言った)のもチャンと並んでました。
 魚藍亭の大らかなところは自家製が2種類なのに他の店のを4種類差別無しに並べて売っていることです。スーパーマーケットで求めたのは置いてない。見てくれを派手にしないと町では売りにくいので箱だけ変えたのでしようね。

 私の舌で違いが判るか、地味な顔をした方を一つ買ってきました。横須賀には良く行きますから、その都度順に全てメニューを味わってみることにしましょう。
 これがイギリス風ならば、チャンドラ・ボースが日本人の舌に合わせて調合したインドカレーはどんな味がするのか。今度は有名な新宿の中村屋を攻めてみないと。あの辺にもよく行きますから。


直線上に配置
 

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