0407 背骨を真っ直ぐにすることが大切



 私が治療の道を探して秋田から倉敷に移った頃は凄まじいばかりの便秘と肩凝りがありました。肩の凝りと一緒に首筋がジーンとしこってきて何とも不快極まりありません。ヒョイと首を振るとポキッと骨が鳴る音がして耳の聞こえも突然良くなります。首の骨と耳とは直接関係があるんだなァ…と思い知らされたものです。

  その22年後、東京の三鷹市に住んでいたときですが家内が鞭打ちにやられました。鞭打ちは首に来ます。永いこと整形外科に通ってその後リハビリテーションに努めたもののどうしても楽になりません。


 長崎に移って「十字式健康法」のことを知りました。物は試しと家内を福岡に連れて行きました。なんとこれが一発で効いたのです。ただ、月に二度おいでと言われました。この治療の持続時間は半月だから…と。月二度が一度になって、ついでに飛蚊症も治ったり他にも体内にアチコチおかしなところがあった家内はすっかりこの療法のファンになりました。

 十字式とは一口に言えば「気」によって背骨を真っ直ぐにする治療法です。内臓の異常は必ず背骨の歪みになって現れる。同時に背骨が歪むと内臓を始め体のどこかしらに異常が起こる。お互いに因果関係があるらしいのです。 この治療は一人あたり5分くらいしか時間がかかりません。だから待合室で呼び込まれるのを待つ必要は全然なし。治療室の中に押し並んでドンドン片づいていく治療を直ぐ目の前で観察することができます。

  まず首筋から尻尾の骨まで湯上がりの赤ちゃんにポンポンと叩く(昔はシッカロールと言いましたが)白い粉を塗りつけます。その上から二本の指でスーッとなぞると背骨の歪みが現れます。ここに来る人は何かしら体に不調を抱えているわけで、面白いように背骨がアチコチに曲がっているのが見えます。説明の必要なんか全然ない。


 素人でも一目で「まともでない」ことが見てとれます。この異常な場所に「ハッ」とか「ウッ」とか低い声をかけながら拳や指先から「気」を送っていくと、あんなに曲がっていた背骨が真っ直ぐになる。見ていて実に面白い。

  面白がるだけじゃなくて私もやって貰いました。私は二度ギックリ腰で酷い目に会っているので、三度目は絶対に御免です。その予防を兼ねてのことです。このときに首筋がとても気持ちが良いことに気がつきました。耳の具合が良いことは勿論です。首を振ってポキンと言わせる癖が何時しか消えていました。 

 長崎から川崎に移って、川向こうの吉祥寺に十字式の会場があることを知った家内は通い始めましたが、私は別に考えました。他人に頼らず背骨と首筋が歪まないようにする方法はないものか…と。その答えをインターネットで一つ見つけました。「西式健康法」です。随分昔から知識として知ってはいましたがやろうとまでは思わなかった方法です。


 基本的なことが四つありますが、その内の二つをまずやってみることにしました。一つはなるべく固い床の上に寝ること。二つ目は普通サイズの枕を使わないで直径10センチくらいの紙筒を半分に縦割りにした物を首筋の下に当てることです。

 柔らかい布団だと体が沈んで背骨が曲がりやすくなりますから畳の上に毛布を敷いて寝るのです。最初は体が痛くて大変でしたがやがて馴れました。馴れると畳の固さは大変心地よいものです。なるほどこれなら日中の生活で曲がった背骨も寝ている間に真っ直ぐになる道理だな…と思わされました。考えてみると昔の住まいは板敷きに煎餅布団が当たり前で、畳はある種の贅沢と言いますか寝具の一部みたいなものだったのですね。平安時代に帰ったような気がしました。

  細くて固い枕を頭でなくて首筋の下に当てるのは理屈としては実によく判ります。でも実行は大変でした。頸骨の3番というのか4番というのかゴリゴリ当たって夜中に何度も目を覚ますことが続きました。本当は耐え抜かなくてはならないのだけれど3ケ月くらいで一寸タイム。その後枕無しの状態で寝ています。これも大変具合が良い。耳のためにも良いように自分では感じています。
 子供のとき母の実家でバアチャンが使っていた箱枕が不思議でならなかったものですが、今にして思えば昔の人はあれを首筋に当てて寝ていたのですね。頭の下にではない。西式健康法は古い伝統の下敷きに支えられてきたものではないでしょうか。

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