0406 腕振り体操



 [導引術]という名前くらいはご存じでしょう。按摩・導引と言いまして、江戸時代には薬を使う漢方と共に医術の大きな柱でした。色々と体を動かすので体操の一つと思っておられる方が多いのですが詰まるところは呼吸法なんです。

 導引術の大家に早島正雄という方がおられて幾つかの手引き書を残されました。耳を治したい一心から私も又昔々この本の一冊を手にとって熱心に自習に努めた時期があります。その基本動作の一つに[スワイソウ体操]がありました。スワイソウとは中国語で「振る」という意味だそうです。「彼女に振られるのもスワイソウと言う」。愉快な解説がついておりました。

  やり方は至って簡単で、

@両足を軽く開いて床上に立つ(地面の上に素足で立つのが理想)。
A両腕を揃えて肩の高さまで持ち上げ、勢いよく後ろへ振り出す。
B反動で両腕は前方の元の位置に戻ってくる。
この繰り返しです。

 これの繰り返しで万病が治る…と言えば大抵の人は笑うでしょうが、笑わない人は素直にこれに従っ
て癌でもなんでも自ら治しているのです。

  私も始めました。始めましたがその内飽きてきました。何しろ単純極まりない動作で、退屈で、何回やればよいのか早島先生の本には書いてない。質問したら叱られるに決まっています。「理屈言うな。効くまでやれ!」と。 一日でも早く治りたいという気持ちに追われていると、腕を振りながら今日か明日かと何かしら効き目が現れてくれることを期待しているもので、これでは「無心に腕を振る」心境には到底なれません。俗人なる哉…です。  再開まで何年かかったでしょう。20年くらいでしょうか。確かモーツアルト療法の本に触れてその効果を確かめた直後です。

 たまたまグラビトン(重力子)のことを勉強する必要があって関英男先生の[グラビトニックス/加速学園出版部刊 952円+税]を手に入れました。なんとこれに腕振り体操のことが詳しく書かれていました。「病気治療のためには一日2000回、単なる健康保持のためには500回」と回数が明らかにされています。「シメタ!」と思いました。

  私はかねてから「耳は全身の一部であって、耳だけ治そうとしても駄目。全身の調子を整えなくては」という持論の持ち主です。「2000回だな。ヨシ!」というわけです。2000回振るのに42分と少しかかります。私はこれを始めました。100回毎に紙に棒を一本引きます。500回で正の字ができる。四つ書ければその朝のノルマは完了です。

  面白いもので何か一つ始めると「待ってました」という感じで次の道が開かれるようです。私の場合はまたまた一冊の本とCDでした。[片岡慎介著 絶対テンポ116/ビジネス社 1300円+税]と[腕振り体操のCD/トータルヘルスデザイン扱い 3000円+税]です。本は読まなくても構いません。CDのおかげで数を数える面倒がなくなりました。曲のテンポに合わせて腕を振っていればよいのです。500回用〜1000回用〜2000回用と三つの曲が入っていますから「今日は何回やろう」と決めたらその曲を選びます。あれから3年、忙しいときは500回(10分と少々)で切り上げる日もありますが必ず毎朝起き抜けにやっています。絶対にサボりません。

 

 この体操は本当に簡単で、どこででもできます。思い立ったら今すぐ始められます。導引術は元より気功の本を開くと必ず紹介されているくらい伝統と実績を持つ体操です。癌や心臓・肝臓・半身不随などに卓効があることが証明されています。あなたも今日からどうですか?

  早島先生の本で私が最も気に入っている言葉「自分で何もしないで治して下さいと言ってくる人が一番困る。導引術は呼吸法なんだよ。呼吸は本人がするもんだ。私が代わって息をしてあげるわけに行かんじゃないか」。本を読んだだけ、ホームページを眺めただけではなんの効き目も現れないのです。自分で動き出さないと。

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