0338 膀胱ガンとつきあう(12) 
    腸造血説と治癒率75%の免疫剤714X



  私が退院してしばらくの間全力を挙げたのはインターネットを通じて参考書を探すことでした。その内で最も手応えがあったのが稲田芳弘氏著[ガン呪縛を解く]でした。この本は町の本屋さんでは売っていません。インターネットで「ガン呪縛を解く」を検索して下されば注文の仕方がわかります。

 稲田氏は3年前に乳ガンが見つかりました。手術を拒否して今日に至っています。ガンは今も彼の中にありますが、彼が今日まで平然として来られたのは千島喜久男氏が解かれた「腸造血説」がよりどころになっています。

 世界中の医師界を支配しているガン治療の三点セット、外科手術〜抗ガン剤〜放射線による治療はウイルヒョウの「血液は骨髄から作られる」「細胞は細胞の分裂によって増殖する」が根拠なのですが、今日に至るまで現実に骨髄から血が造られている姿を確認した人はいません。生きた骨髄は脂肪で詰まっていて確かめようがないのです。

 千島喜久男氏は自らの膨大な観察結果を根拠にしてこの定説を否定し「細胞は赤血球から作られる」更に「血液は腸で造られる」ことを提唱しました。
 「極端な饑餓状態に陥ると骨髄の中の脂肪が空になる。すると出血が見られることがある。飽くまでも生体の緊急処置であって恒久的に骨髄で血液が作られるのではない」。
 定説の否定には勇気がいります。案の定と言いますか、この説は医学界あげての猛反撃を食って葬り去られました。「賢者は容れられず」の例がここにもありました。

 稲田氏は千島学説の又とない良き理解者でした。これを信奉し実行することによって今日まで生き延びてきました。そうした彼に天は新たな微笑みを投げかけてくれました。それがガストン・ネサン氏の「ソマチッド生物学」であり、これから派生した驚異の治療薬714Xです。

 ガストン・ネサン氏の業績については徳間書店刊[完全なる治癒]を御覧下さい。残念ながらこの本は今では絶版になっていて新刊としては求めることができません。古書店を探してみて下さい。私は幸運にもアマゾンの古書ネットワークを通じて手に入れることができました。

 ガストン・ネサン氏はフランスの方です。彼の最大の功績は世界最高の顕微鏡「ソマトスコープ」を作ったことです。世界的に有名なカメラ「ライカ」を生み出したライツ社のエンジニアの協力を得て倍率3万倍、分解能150オングストロームという高性能のものが生まれました。
 比較のために申し上げますと高性能と言われる顕微鏡でも倍率は1800倍、分解能0.1ミクロン程度です。電子顕微鏡なら倍率40万倍、分解能30〜50オングストロームもありますがソマトスコープのように「生体を生きたままの姿で」観察することができません。

 ネサン氏はこの顕微鏡で細胞よりも更に小さい微小体を発見し「ソマチッド」と名付けました。ソマチッドは環境の変化に応じて形を変えバクテリアのような様相を呈することもあります。
 この一連の観察から貴重な発見が二つ見つかりました。一つは千島学説の裏付けが得られたこと。もう一つはガンを治すための道が開けたことです。

 ソマチッドはあるサイクルをもって形が変わりますが、その過程で将来ガンになるものがつかめるようになりました。つまり、血液を取ってソマチッドを観察すると「この人は将来ガンになる」ことが正確に判るわけです。
 ネサン氏が研究をここで止めておけばその後の人生は平穏だった筈ですが、ガンを抑える薬を作ってしまいました。これが驚異的によく効いたのが氏にとっては災難の元になりました。患者にとってはこれほどの福音はありませんが、何時の世でもこうしたものの出現を喜ばぬ人がいます。しかも多数派です。彼はフランスを追われてカナダに逃れました。

 カナダに移ってからの彼等夫妻に矢張り平和はありませんでした。効き過ぎたのがよくないのです。訴訟になって結果としては無罪になりましたが治療薬としては売ってはならない、免疫剤としてなら認める。そして外科手術→抗ガン剤→放射線の一連の治療を経て全く効果がない、ただ死を待つばかりであることが確定した患者にしか使ってはならないとの過酷な足かせがかけられました。[完全なる治癒]はこの訴訟の経過報告のようなものです。
 それでも彼の元には救いを求めて患者が集まってきます。完全な末期ガン100人に投与して75人が生きたと言うことは何とも形容に絶する凄い数字です。

 稲田氏は奥さんと同志3人と共につい先日カナダのガストン氏を訪れて3日間のレクチュアを受けて帰国しました。日本では千島学説は元より、丸山ワクチンや牛山博士のSIC迫害の歴史があります。714Xも下手に動くとカナダと同じ運命を辿ることになるでしょう。
 日本では毎年ガンで30万人が亡くなります。その内25万人は抗ガン剤の副作用による衰弱死であると書かれた本があります。714Xの恩恵に接する前に抗ガン剤で命を取られたら何の意味もない。ことは必要以上に慎重に慎重に運ばれなくてはなりません。暗夜の一灯と言うしかありませんが、息を詰めてこれからの動きを見守りたいものです。
(6月22日記)

  

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