0325 役立たずの補聴器が役に立つようになったこと



 0324の後日談です。佐藤智之さんの聴力が両耳115デシベルから105デシベルと良くなったことを紹介しました。ここで彼は考えた。
 10デシベルも良くなったのは(佐藤忠の説によれば)自分の聴力の限界である5000ヘルツを大切にしながら聴きとる努力を続けて来たからだ。とすれば補聴器もできるだけ高い周波数が聞こえるように調整し直せば状況は変わるのではないか…と。

 早速補聴器店に行きました。それまではとにかく感度を最高にするために1000ヘルツが槍ヶ岳のように尖った特性に調整されていたのです。それを感度は落ちていいから極力高い方を延ばす調整をして貰いました。

 帰り道で彼は自宅に携帯電話を入れました。これまではメイル専門で耳で音を聞くことなど考えもしなかった携帯電話です。物は試しで呼び出してから携帯電話を補聴器に押し当てていたところ「こちらは佐藤です」というお母さんの声が聞こえたというのですね。「ヤッタヤッタ!」と飛び上がるような気持ちだったそうです。

 お母さんはお母さんで、電話が切れてから「ハテ?息子はどうして電話がかけられるようになったんだろう?」と暫く狐に包まれたような気分でおられたらしい。

 このことを私は携帯メイルで報告を受けましたが数日後に直接会って事実を確かめました。間違いなく補聴器がしっかり使えていました。
 これまでは私と話すときは「一寸待って」と補聴器を外して無線対話器を取り出していたのです。今回はその必要もなく、かなり滑らかに話しができました。この調子がしばらく続けば彼は必ず失聴以前の自然な話し方を取り戻すに違いありません。凱歌を挙げたくなった私でした。

 

 

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