0316 モーツアルト療法に触れる




 自然音楽を聞くことが何故カナマイ難聴の改善になるのか? これは専門の耳鼻科医でも答えられない問題であろうかと思います。現に横浜市の難聴者協会の会員の一人が大病院の専門医に聞いてみたら「音楽で難聴が治るなら医者は苦労しないよ」とニベもない返事だったそうです。そうでしょうね。当然という感じがします。

 私は0402に書いたとおり随分永い年月江本勝先生の「波動」を学びました。ですからこの問題を解くとすれば私なら矢張り「波動」を鍵としたい。
 それでCDもリラ自然音楽の他には「波動による水の結晶写真で姿がよい」バッハのゴールドベルク協奏曲とかグレゴリオ聖歌を聞いていました。しかし、かなり熱心に聞き続けた割にはそれらしい反応が得られません。

 「俺には無理かな?」そんな諦めが生まれ始めたとき、同じ書店に「奇跡の聴覚セラピー/篠原佳年著」と「モーツアルトで癒す/ドン・キャンベル著」が揃って姿を現しました。
 モーツアルトだけなら私はパスしたでしょう。でも、「その頃は聴覚」とつくとピクッと反応するようになっていた私でした。(深い反省をこめて書きますが「自然音楽」に触れるまでは私は長い年月を難聴問題には背を向けて暮らしてきたのです)

 篠原先生は大変皮肉なことに「原因治療法共に不明」と私を放り出した岡山大学医学部で学ばれ(でも、内科だから勘弁してあげる)私が倉敷市を離れた後に同じ町で開業されているのです。世の中とは面白いものですネ。狭いと言いますか。

 元々膠原病を専門としておられたのですが、膠原病の治療法を求めてフランスに行かれ、アルフレッド・トマティス先生と出会います。トマテイス先生は膠原病に詳しい方ですが元々は耳鼻科が専門で音声学の大家でもありました。

 トマテイス理論によると各国の言葉に特有のパスバンドというものがあるそうです。日本語を聞き取るためのパスバンドと英語を聞き取るためのパスバンドが大きくずれているので日本人には正確に英語を聞き取ることができません。聞き取ることができない言葉は発音ができないのです。日本人の英語下手は有名ですが原因はこんなところにあったのです。

 篠原先生は悟るところがあったのでしょう。日本に戻られたてからは医業の他にトマテイス先生直伝の「幾つかの国毎の言葉を聞き取れる耳を鍛えるためのメソッド」による外国語教室を作られました。インターネットで「トマテイス」を検索すると、まずこの外国語教室が出てくるのは近年急激にこのメソッドが注目されている一つの証拠です。

 でも、外国語学習のことなんか私にはどうでも良い。耳をよくする話を書きましょう。

 トマテイス先生はヨーロッパのプロの音楽家の間では神様の次くらいに尊敬されているらしいのです。それは音楽家の難聴治しに見せられた高い実績のためです。

 マリア・カラスが良い例ですが人間離れした声量を持つ歌手は遅かれ早かれ難聴になるそうです。自分の声で自分の耳を痛めてしまう。笑い話めいているけれど、言われてみると当たり前ですね、これは。指揮者もそうです。フルオーケストラに囲まれて雷みたいな音を聞き続けて耳がおかしくならなかったらそれこそおかしい。

 そうして耳を痛めた指揮者やオペラ歌手はトマテイス先生の所に行く。そして治して貰う。どうして治すか?
 それがモーツアルトの曲を聞かせることにあるところから何時しか「モーツアルト療法」という呼び名が一人歩きするようになりました。
 「モーツアルトを聞かせると牛のオッパイが良く出る」という話を聞いたことがあるでしょう。あなたは「まさか!」と思いましたか「信じられないけど話としては面白いな」と思いましたか? 「何故モーツアルトなのか?」ということはこの次に。


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