0315 自然音楽療法に触れる




 ○○○と思わせぶりな表現をしましたが、これは「自然音楽による歌」のことです。
 「検証」の少し前に同じ「でくのぼう出版」から山波言太郎著「自然音楽療法」という本が出ていて、両者を併せて読むことで自然音楽はどのようなものか、どのように生まれたかが判ります。簡単に紹介しましょう。

 鎌倉市の青木由起子さんや作詞家の山波さん、熊谷えり子さんたちが中心になって宮沢賢治の研究グループができました。ここでは定期的に朗読会を開いています。
 宮沢賢治は植物や動物、路傍の石などと話ができたという人です。その気持ちを想像しながら詩や童話などを声に出して読むと素直に作品の雰囲気に浸ることができることを知りました。

 たまたま集まりにやってきた一人の少年が「ボク、動物の歌が聞こえる」と言い出してピアノで可愛いメロディーを弾いてくれました。
 すると高校一年生の風緒輪(カゼオ・メグル)さんが「私には植物の歌が聞こえる」と続けて弾き出しました。

 自宅に帰った風緒さんがピアノに向かったら、また植物の気分になて指が勝手に動いて止まらなくなりました。これは不思議と青木さんの許へやってきて庭に咲く様々な花や木を見つめながら次から次へとメロディーにし始めました。
 何か憑き物が憑かれたようで一同呆然として見つめていたのですが、これはただ事ではないとテープレコーダーを持ち出して録音してみたら、それからの分だけでも60曲できていそうです。

 実は青木さんには登校拒否児の由有子というお嬢さんがいて一緒にこのピアノを聞いていました。何か彼女の心の琴線を揺さぶるものがあったのでしょう。皆で詩をつけた曲を積極的に歌い出したのです。
 風緒さんと青木さん親子による歌唱コンサートは「森の中で聞こえる命のこだまみたいだ」と大きな反響を呼びました。これが「自然音楽」の始まりです。

 同じ同好会の医師である村上清さんが肩凝りや腰の痛みで悩んでいる人たちに聞かせると何故かよくなる。中には鬱病が治ったという例まで出てきました。
 これに外科医の東田武さん、近所の病院勤務の三好彩さんが加わって研究チームができました。そのまとめとして「検証」が生まれたのです。

 今ではレコード店にヒーリングというコーナーができるまでになっていますが、当時としては大変な発見だったに違いありません。ヒーリングという言葉からすれば「病は気から」という言い伝え通り内科や精神科の様々な症状に効くだろうことは私にも想像できます。しかし、ただCD音楽を聞かせるだけで外科・耳鼻科・皮膚科などの症状にも効果があるのが何とも不思議です。

 これは私から紹介して皆さんに納得して頂くのは大変に難しい。2冊の本を買って読んで下さい、と申しあげる他に方法がありません。
 その上で実際に音楽を聞いてみたいと思われたら[リラ研究グループ・自然音楽研究所]に連絡してみてください。リストを送ってくれます。どれでも良いから一枚求めて聞いてみてはどうでしょう。
 私は「光は銀河の果てに」と題するCDを繰り返し繰り返し聞いています。「森のこだま」とは良く言ってくれました。不思議な感興に襲われるメロディーであり歌声です。


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