0241 円卓会議システムその後(その1)



 具体的に社名をあげてはまずいので某超大手電機メーカーとだけ申し上げておきます。3人揃って見えました。円卓会議システムを試したいとおっしゃる。続いて数日貸せとも。喜んで10人分お預けしました。

 この職場チームには一人だけ難聴者がいらっしゃる。会議の度に本人が聞き取りに必死になっているのを見るに忍びない。ところがこれを使うと本人は楽々と発言しているようだし、第一周りがこれまでのように神経を使わずに済むので大助かり。「早速買いましょう」となって10セットお求め頂きました。

 相手が相手だけに我々も緊張しましたが喜んで頂けてホッとしています。それにしても僅か一人のために右から左へ10セット用意して下さる企業があることに感動しました。何時の日か日本中の隅々までこうした思いやりが浸透してくれることか。ただただ祈りましょう。

(その2)
0238の後日談です。
 どんな補聴器でも駄目。大学にも医者にも補聴器メーカーにも見放されて久しい彼女がソラとヘッドホン(イアホンではない)の組み合わせならどうにか神経が耐えられることがはっきりしました。

 彼女は前の勤めを失って新たな仕事を探していました。とはいえ彼女のような耳を持っていると余程理解がある企業でないと使ってくれません。何ヶ月も苦労があって、候補者が数人に絞られて、テーブルを囲んで共通のテーマで語り合いをして、その結果で決めましょうというところまで行きました。

 そこで私に相談がきました「円卓会議システムを貸して」と。貸してあげました。そしてめでたく採用が決まりました。折角仕掛けを用意しても意地悪さんが一人でもいると目茶目茶になります。同席された皆さんがよく事情を理解し暖かく協力して下さったということです。

 ここで大切なことは0326の佐藤智之さんの例にあるように相手の声だけでなくて自分の声をしっかり聞くことです。「自分の声なんか補聴器でちゃんと聞こえているよ」とおっしゃるかも知れないが、そんなに簡単なものではないのですね。このことだけはこれまで散々体験してきたので声を大きくして言います。複数のマイクを使って一つは自分用として極力口元につけなさい。それだけで自分の発音が間違いなく変わる、と。即効薬のように変わります。

 彼女がお礼と共に一式を返しに来たとき私はお祝いと共に辛口のことを言いました。「これからの職場ではありきたりの会話でも面倒くさがらずにソラとヘッドホンを使って話すようになさいよ。自分のことより相手のためにね」。

 リクルートとはそれほど厄介な状態なのです。

 

 

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