0232 テスターを買い換えました




 0219でテスターを修理に出したことを書きました。残念ながら直ぐ元の木阿弥になってしまいました。メーターの面をトントンと叩いてやらないと針が振れないのです。
 現在日本で売られているテスターの内で、量としては恐らく最大の実績を持つメーカーのものなのですが矢張り年には勝てないようですね。よって退役としました。永年よく働いてくれました。

 それ以来No.2が頑張ってくれていますが、抵抗レンジが3つしかないのは不便です。
 No.1は6レンジありました。×1〜×10〜×100〜×1k〜×10k〜×100kと一桁づつ繰り上がっていくので頭の切り替えが楽でした。
 人間の(というより私の)頭はなかなか新しい物に馴染んではくれないようです。それで秋葉原に新たなNo.1を探しに行きました。30分も迷った挙げ句辛いけど9千円を少し切れるのを買いました。

 これまでのNo.1の上級機ですから使い勝手は同じです。2倍近い値段がするのには理由があります。

@FET(電界効果トランジスター)が一つ組み込まれて微弱信号が増幅されます。
Aそれで、電流は0.12μAが測れるようになりました。
B内部抵抗が極めて高い(生きている回路の動作を乱しにくい)。
C交流電圧3Vが測れます(他のテスターは全て10V止まり)。
D交流のp−p値が測れます。デシベル表示もあります。
E直流電流(6Aまで)が測れます。普通のテスターではできません。
F交流電流(6Aまで)が測れます。これも又大変稀なことです。

 少し説明しましょう。まずBです。動作中の回路の各部にテスターのリード線を当てて電圧を測ると何がしかの電圧を示します。
 この数字をつい鵜呑みにしたくなるのですが、実際には電流計という一つの抵抗をパラレル(並列)に入れるので、こちらにも電流が流れます。この割引分(誤差)を常に頭に入れておかなくてはなりません。

 50μA級のメーターではこの内部抵抗が大きいので影響は少ないのですが、1mA級の内部抵抗が小さいメーターだと回路の動作を大きく乱すことになります。
 今回求めたテスターにはFETが入っていますから内部抵抗は数MΩ(メグオーム=100万オーム)とバルボル級の大きさなので、これをパラレルに入れても動作を乱すことは殆どありません。つまり、針の振れをそのまま正確な電圧として受け止めることができます。

 次にCとDです。交流電圧の最小目盛りに数字が三つ書かれています。p−p値で8.4V、実効値で3V、そして11dBです。始めての人には煩わしいに決まっていますがオーディオをやる人間にとっては有難いサービスです。
 p−p(peak to peak)の半分がp−0(peak to zero)で、更にその0.7倍が実効値です。普通のテスターには実効値しか刻んでないので換算が必要です。こうした換算が面倒になった手合いとしては大変有難いことです。

 それからデシベル表示です。ホールなどで信号を貰うときインピーダンスは600Ωの−10dB、場所によっては0dBと相場が決まっています。下見の時など果たして信号が出ているか確かめたいときがあります。
 このテスターでは針の振れは僅かですが、それを知ることができます。私は掌に入るアンプを持って行って音として聞いてみるということをしますが、テスターでちょいと当たってみることができるなら、こんな助かることはありません。

 というような次第で、早速No.1としての訓練を始めましたが皆さんには勧めませんよ。というのはアンプが入っているわけですから当然それ用の電池が入っています。単三が2個と006P(9V)が1個です。このためのメインスイッチがあります。

 パイロットランプがあるので切り忘れはないようなものですが、これまでのテスターに馴れた人はツイ…と言うことが多いでしょう。スイッチ入れるのを忘れてリードを当てても針が振れない。ハテ?と言うことは屡々起こるでしょう。

 慣れとは恐ろしいものです。それと針の動きが恐ろしくスローなので気の短い人は血圧が上がること請け合いです。だから勧めません。

直線上に配置
 

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