0219 愛用のテスターが帰ってきました




 0207で、これから補聴機器の自作なさるならテスターの一つは用意してくださいとお願いしました。テスターとはサーキット・テスター、日本語で言えば回路試験器のことです。直流電流計・直流電圧計・交流電圧計・抵抗計の四つの機能を一つにまとめた物です。
 昔々の大昔からあって、これほどプロ・アマを問わずエレクトロニクス屋が箸みたいに使う道具はないでしょう。アナログテスターに至っては原理は昔と少しも変わっていません。感度が恐ろしく高い電流計が安い値段で出てきたくらいの違いです。
 
 5000円のテスターを2500円かけて修理に出すのはチョイと迷うところでしたが、矢張りメーカーに整備をお願いしました。接触不良になった接点を磨いて貰っただけですが、さっぱりした姿で帰ってきました。仲間達と一緒のに写真御覧下さい。
                    テスター

 上段はアナロググループ、左端が今日帰ってきた主役です。その隣が主人公の留守を守っていたNO.2。右の二つは同じ物、出張サービスと生徒さんの教育用です。

 下段はデジタル群です。第1号は薄命で修理にも出しませんでした。写真のは第2号です。専ら普通のテスターでは測れない大電流の測定専用にしています。真ん中は何時でもどこでも私の鞄の中に入っている手帳型のテスター。右端はテスターとは違うポケットオッシロスコープですが乾電池で動くし簡便至極。私がアナログテスター並みに重宝している品物です。

 秋葉原の測定器専門店に行くとテスターは今やデジタルが主役の感があります。時代というものでしょう。でも、私は嘘も隠しもないアナログ派であって、60年もアナログテスターとつきあってきた者ですから、デジタルテスターには血が通わないのです。

 そうは言っても手帳型デジタルテスターはつくづく良くできた品だと思います。直流の電流か電圧か、交流電圧か、抵抗か、その仕分けだけしてやればレンジの切り替えなんか必要ない、しばらく待っていればピタリと必要な数字が出てきます。
 アナログはおおよそどのへんか見当をつけて予め測定レンジをセットしないと針を振り切ってメーターを痛めてしまう。永年鍛えていることですから今ではそんなドジは踏みませんが、これまでの人生では色々ありましたヨ。随分使い潰しました。

 アナログテスターのことを少し書きましょう。
 高いのは幾らでもありますが、私が使っている左端のは5000円クラス、真ん中のは4000円クラス、端の2台は正確に600円です。なんでこんなに差が出るのか?

 高いのと安いのとの見分けは割合簡単です。直流電流の最小レンジを見ればよい。600円のは10mAとなっています。(mAはミリアンペア、1/1000アンペアのこと。0.001Aと言っても同じです。従って10mAとは0.01Aとも言
えます)

 4000円のは250μA(マイクロアンペア=1/1000000=0.000001アンペアのこと、250マイクロアンペアは250/100000Aのことで、0.25mAと表すこともできます)

 5000円のは50μAと、250μA級よりも感度が5倍上がっています
 アナログテスターの芯になっているのは直流電流計で、小さい電流が測れるものほど値段が高くなります。感度が50マイクロアンペアと高い、50/1000000Aという僅かな電流を測れる電流計は非常にデリケートな作りになっていますから、こうしたものを出張用に使うのは感心しません。
 ですから私は50μAのは外へ持ち出しません。出張は手帳型デジタル、生徒さんへの教育用は(使い方を間違えて壊されることを想定して)専ら600円アナログを使います。実用上これで十分です。

 今テスターをお持ちでない方はせめて600円のを買って下さい。その内どうしても10Ω(オーム)以下を測る必要が出てきます。そのときは2000円以下のデジタルを追加すれば良いでしょう。
 高級アナログはどうしても回顧派の趣味的な性格が強くなります。早く言えば慣れの問題であり遊びでもあります。今回は単に接点を磨いて貰うだけでしたが予想ピッタリの2600円かかりました。遊びの世界なんですからこれで良いのです。
 年に一度は里帰りさせて手入れして貰うのが定石かも知れません。掌の一部みたいな仲間が戦列に戻ってきてくれて心が和んでいます。


直線上に配置
 

自作器をこう使う に戻る

 補聴機器勉強会 ホームに戻る