0215 デシベルを少し知っておいて下さい



 神戸のDさんからNT−5マイクアンプと1157パワーアンプを組み上げたけど、どう繋ぐ?との質問が入りました。NT−5の中に抵抗が1MΩと47kΩと使い分けるところがあります。説明書には1MΩ(メガではなくて1メグオームと読んで下さい)にするとアンプのゲインは40dBあるが20dBにしたいときは47kΩを使え、とあります。
 Dさんが???と思われるのも無理はありません。繋ぎ方は次回にして、今日はdB(デシベル)の説明をしてみましょう。

 デシベルとは元々倍数を表すための数字です。アンプのゲイン40dBとは入力端子に入れた信号が100倍になって出力端子に出てくることを意味します。100倍がなんで40dBなのか?
 100とは10の2乗のことですね。この2を指数と言います。ゼロの数と言っても良いでしょう。この指数に20を掛けたものを「電圧における利得」と呼ぶことにしています。何故?とはこの際は聞かないで下さい。その説明をしてるとややこしくなる。とにかくこの場ではこれはエレクトロニクス世界の約束事なんだと思いこんで貰うことにします。
 2に20を掛けると40であって、100倍になることを+40dBと表します。

 10は10の1乗ですから指数は1です。従って10倍になることを1×20=+20dBと表すことができます。20dBから40dBになるとは2倍になるのではなくて10倍になることです。

 同様に−40dBとは100分の1になること。−20dBとは10分の1になることなのです。ここまで判って頂けましたか?

 ここで、買ってきたマイクロホンのデータを読んでみましょう。−60dBと書いてあります。このマイクの信号を40dBの利得を持つNT−5マイクアンプに入れると−60〜+40=−20dBに増幅されることになります。

 さて今度は1157パワーアンプの説明書を見てみましょう。信号の入力電圧は−0.3Vから電源電圧+0.3Vまでと書いてあります。dBで書いてくれると簡単なのに電圧Vで来られると比較の仕様がない。どうするか?

 デシベルとは倍率を表す記号だと言いましたが何を基準にして100倍だの10倍だのと言うのでしょうか? 基準は何でも良いのですが一応0dB=1Vとしましょう。
 そうするとNT−5マイクアンプの出力−20dBとは1Vの1/10ですから0.1Vとなるでしょう。1157アンプが必要とする入力信号に立派に収まっています。

 ここで抵抗1MΩを47kΩに変えるとアンプの利得は20dBに落ちますから出力は1/10、つまり0.01Vになります。これを1157アンプで増幅すれば頼りないけど音は確かに出ます。この場は1MΩと47kΩを付け替えてみて利得10倍の違いを実際に味わってみて下さい。(次回に続きます)



直線上に配置
 

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