0205 磁気ループの混信対策



 質問欄にある通り宇留嶋さんが隣り合う教室同士と上下の教室同士の磁気ループの混信で苦しんでいらっしゃる様子です。その対策を書きましょう。目新しいことは何もなくて常識と思われることを忠実に組み合わせるだけです。

@磁気を弱くする(アンプの出力を下げる)(ループコイルの巻き数を減らす)

Aループの全体としてのサイズを小さくする(必要以上に大きなループを張らない)

B上下の部屋ではループの位置をずらす(オーバーラップさせない)

Cループ同士の距離を離す(一階では床に、二階では天井に張るとか)

D磁気の方向性を考え、隣接する部屋は垂直面を使う(受信機対策は別に考える)

 

 これまでのループは敷設作業の容易さ・美観・生徒や聴衆の足許の安全を優先していました。そして「聞こえない。音が小さい」と言われることが怖いので、ループも部屋一杯に張り、アンプの出力も必要上に余裕を見るのが普通でした。メーカーの立場からすればこの考え方は正しいのです。しかし、同時にいくつもの部屋で使うとなると、周波数チャンネルを切り替えたりはできないのが磁気ループの辛いところです。

 私はループを固定せずに移動式にすること、そして条件に応じて自由に張り替えが効くようにするのがベストと考えています。アンプもループもできるだけ規模を小さくして芋蔓式に繋ぐ方式…これまでの方式を機関車型に例えれば、車両毎にモーターを持つ電車型とでも言いますか…が答えになりそうです。

  垂直面を使うときも壁一ぱいにループを張る必要はないので(既に埼玉県菖蒲町でやったように)着席した頭の位置をカバーするに足るだけの範囲に(つまり横に細長く)張ることが一つの秘訣と言えましょう。


 上下の部屋では磁気の軸線が一致していると余程アンプを小さくしたつもりでも混信から逃げ切れなくて驚きます。武蔵野公会堂では一応上下でのループの位置をずらすことで応急処理としましたが@とCが答えになるか早い機会に試みて報告するようにします。



直線上に配置
 

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