0145 ソラシリーズ物語(7)
    TVのセリフがしっかり聞こえるマイクアンプ



 年配の難聴者が最も不便を感じるのは配偶者との会話がもどかしいこと、それとテレビドラマのセリフやナレーションが聞き取れないこと、この二つだそうです。
 ニュースではアナウンサーが正面を向いてしゃべってくれますから、目で補いがつきます。しかし、横向きで話されたり、陰の声としてナレーションが入ったりでは補聴器ではお手上げです。

 皆さんも御承知でしょう。難聴の等級が何級であろうと1.5m離れてセリフが聞き取れている人はまずいないでしょう。ところが補聴器をスピーカーから10cmくらいまで近づけるとしっかり聞こえる。不思議なくらいです。
 ヒントはここにあります。要はマイクを極力音源に近づけること。秘訣はこれしかありません。万能基盤で作ってみましょう。0144の基盤図を御覧下さい。

@[スイッチ]とある二点にスイッチを繋ぎます。バラックのままで通したい人はスイッチを省いて電池の抜き差しでon−offさせることもあるでしょう。その時はこの二点間をショートさせて下さい。
[3V]とある所に乾電池2個を入れます。リチウムイオン電池なら1個です。

A[出力]とある所にイアホンなりヘッドホンなりを繋いでください。

B[発光ダイオード]はなくてもいい。でも、つけた方がアンプが生きてるよというサインになります。

C[Vol兼外部入力]とあるところには10キロオームくらい(できればA型)のボリウムを入れます。音量調整用です。
 *ここまではどんな応用を効かせようと共通して必要な部分です。

D[マイク]とある所にダイナミックマイクかエレクトレットコンデンサーマイクを繋いでください。
*テープレコーダーやMDレコーダーには大抵「プラグインタイプ」と称するマイクがついています。コンデンサーマイクはダイナミックマイクと違って必ず直流電源が必要です。放送用は高い電圧、普及型のエレクトレット型は乾電池1個で足ります。
 この電池が内蔵されている物と省略されている物の二通りあります。省略されているのは別に電池ボックスを作る必要がありますし、「プラグインタイプ」とあればレコーダーの中にマイク用の電源が設けられているのでその心配がいりません。
 [万能基盤]では「電池内蔵型」でも「プラグインタイプ」でもどちらでも使えるようにしています。

Fこれで準備はOKです。マイクをテレビの近く10cmくらいのところに近づけて適当な音量で聞いてみて下さい。補聴器と聞き比べるとその差は歴然たるものです。びっくりするほどクリアに聞こえるでしょう。

 これを書いている佐藤は常にこのようにしてテレビの音を聞いています。やってみれば簡単極まりないことなのに何故難聴の皆さんがこの不自由に耐え、現状にあきらめきっているのか理解できない思いがします。物は試し。皆さん、やってみてください。
 正確に言いますと佐藤はコンデンサーマイクではなくてシリコンマイクで聞いています。

 

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