写真を御覧下さい。第一段「原型ソラ」です。ケースの長さ9cm巾6cm厚さ1.8cmあります。
真ん中に黒く丸く見えるのがコンデンサーマイクで、右斜めにテレホンコイルがみえます。これは私の電話専用機として自宅に一台。会社に一台置いています。

私は耳を駄目にしてから永いこと色が黒い手回しダイアル式のシルバーホンを使っていました。これに補聴器の切り替えスイッチをTにして聞くのです。
確かに音は大きくなりますが周波数特性の関係で肝腎の子音が良く聞き取れません。「モシモシ」と言われただけでは相手が誰であるか判らない。自宅ではまず家内に出て貰って相手がどなたであるか確かめてから電話を受けるようにしていました。
浅草に単身赴任したら家内をあてにできなくなりました。FAX機についている電話でなんとかしなきゃならないし、会社で専用の電話機を与えられると「電話がよく聞き取れません」では通らない。それでこれを作りました。
最近の電話は昔のような「電話声」ではなくなりました。高い方の周波数によく延びて子音がよく聞き取れます(健聴者の耳には)。
その代わり漏洩磁気が極端に少なくなって補聴器のテレホンコイルでは感度がひどく不足します。私は11年使ったアナログ補聴器からデジタル式に換えましたが、この点に関してはいくらも違いません。
コイルの大きさが限られているのですから無理もないことで、ましてや耳穴式ではさぞ聞こえにくかろうと同情します。6級の私にしてこうですから、程度の重い方には電話は全然役に立っていないのではないでしょうか。
聞き慣れた兄や姉や子供達の話し言葉すら電話機+補聴器では意味がよく聞き取れなかったのが「原型ソラ」なら100%近く聞こえます。
これはアンプの周波数帯域を十分延ばしたこと、テレホンコイルとマイクを一緒に働かせていること、そして優れたイアホンと組み合わせたことによります。
「原型ソラ」は今でも我ながら良くできていると思うのですが、惜しむらくはケースが薄すぎて多目的に使うには制約が多すぎました。ケースがズングリムックリしてもいいから使い手が好きなように手を加えられる形にならないか。それが次なる「汎用ソラ」に発展するのです。
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