0115 キットを組み立てるための工具類



基盤 右の写真1御覧下さい。これは0114に書いたアンプですが、どんなキットでも始めはこのようなバラックの形で組み立て、配線に間違いがないか、問題なく働いてくれるかを確かめます。
 中央が組み立てが終わった基盤です。右手に延びているのが入力側、左に延びているのが出力側です。上にあるのが電源です。どんなハイパワーで複雑に見えるアンプでも全てこの三つの要素の組み合わせに過ぎません。右手から入ってきた信号が増幅されて左側に出ていく。このアンプを働かせるための電源がどうしても必要。
 部品は僅かなビニール被覆配線・入力用のプラグ・出力用のジャック・電池ケースなどですが、どんなものを使うかは貴方がどう活用するかによって変わってきます。この写真は一つの原型であり、参考と思って下さい。


 写真2はこのキットを組み立てるための道具と材料です。下段が最小限度どうしても必要な物。上段があつてくれると助かる道具です。右手から順に説明しましょう。
 まずハンダ鏝とハンダです。写真の鏝は100V40Wのもので、トランジスターやICがらみの作業ならこの一種で大体間に合います。
 大阪の日本橋にお出でになるとプロ用の4000円とか5000円もするのがズラリと並んでいますが、こんなのを買うとお金が幾らあっても足りません。私はグットの標準的なものを使っていますが、余り安いのは要注意です。鏝先が直ぐ酸化してハンダがコロコロ逃げて仕事になりません。
 このへんのところは工具店のなるべく年配の人を選んで「私はズブの素人だが間違いないのを世話してください」と聞くに限ります。東京秋葉原に沢山ある工具店でも親身に相談に乗ってくれる店はほんの僅かですが、大阪なら絶対にそう言うことはない筈です。手を取るように教えてくれる(私が知っている大阪は30年前のことなので、あの麗しい気風はもう残っていないのかも知れませんが)。
糸ハンダもIC工作用ならなるべく細いのを。

 次ぎにニッパーとピンセットです。ニッパーのサイズも色々ありますから握ってみて貴方の掌に合いそうなのを選んで下さい。ピンセットは理想的には歯科医が使っているのが理想的なので、できれば歯科医療器具を売っている専門店で求めて下さい。
 要するにバネの力が弱くて先端の肉厚がタップリあるのがベストです。先端がガッチリしていて大抵の銅線など捻っても力負けしないのが望ましいのですが、秋葉原にはそんなの売ってないんですよね。適度に妥協するか医療器具店に行くか…です。最後に各種のビニール被覆縒り線を色とりどり、太さも各種類揃えておくと重宝します。シールド線もそうですね。

 同じ写真の上段に移りましょう。20Wのハンダ鏝。これが無いとNT−5の配線は少し辛いかも知れません。部品が格別ギッシリ立て込んでいますから。
 次ぎに右からラジオペンチ・小型ペンチ・ワイヤストリッパー・ハンダ吸い取りテープです。
 ラジオペンチは昔は三種の神器みたいなものでしたが、優秀なピンセットがあれば自然に使わなくなります。でも、あると重宝します。お金に余裕があれば工具箱に1丁入れて置いてください。
 ニッパーを完全に使いこなすようになるとワイヤストリッパーを使う人を馬鹿にする傾向がありますが決してそんなことはありません。縒り線の一本や二本意識しないで切り落としているのに気がつかないだけのことがあります。馴れない方でもベテランでもしっかりこうした工具を使うアメリカ流を我々も見習う必要がありそうです。(というわけで、滅多に使わないけど私も持ってはいます。初心者には積極的にお勧め)

 ハンダ吸い取りテープは、基盤に余分なハンダを盛りつけてしまったときとか部品を変えたいときに必要な消耗品です。これが無いと基盤の周りを汚さずにハンダを外すのが難しい。むしろ必需品と言っても良いくらいです。種類が沢山ありますから工具店の御主人に相談してみて下さい。
 吸い取りテープは結構高いのでアレヨアレヨという間に無くなります。お金が勿体ないと[ハンダ吸い取り器]を買うようになります。写真には載せてませんが、これが使いこなせるようになるまでには余程手先が器用でないといけないので初心者には勧めるわけにはいきません。イジワルじゃなくてね。

ドリル 写真3はケースに穴を開けたりするときに使う道具です。真ん中に威張ってるのが電気ドリルです。随分安くなりましたから財布が許す範囲で良いのを求めて下さい。最近は充電できる電池式の物に人気があるようですが、日曜大工店で特価販売している100V用のものが安いけど信頼性は十分です。
 ドリルの刃は少なくとも6mm.5mm.4mm.3mm.2.5mmの5種類は用意しましょう。いずれ切れなくなるので私はその都度砥石で研いで使いますが、どんどん新品に換える人も多いようです。砥石で正確に研げるようになるまで年期がいりますから。

 ドリルの下はヤスリ群。平・角・平丸・三角・丸など断面が色々あります。目の粗さもも様々ですから、これは理屈でなく使い分けてみることですね。
 ヤスリの隣通称[えぐり器]とリーマーです。ドリルで穴をあけただけではおしまいにならないので、必ず切り口を整理したり、もう少し穴を大きくしたりする必要が必ずあります。その意味で、この写真に並んでいる道具は必需品と言ってよいでしょう。

 ケースは日本橋の電気街のケース専門店に行けば何でも揃っています。最初はプラスチック製に限って下さい。アルミや鉄のケースの加工はプラスチックで腕を磨いてからです。 それから、ケースはなるべく広々としたのを買うこと。ついギリギリの物に押し込んで携帯性を稼ぎたくなりますが、一発では決まらないのが普通です。惜しいところでネジが締まらないとか図らざることが起こります。私などしょっちゅうです。
 始めはバラックで。次ぎに広々としたケースで。腕が上がるたびにケーすは小さくなりますが、途中で「そんなに小さくしても意味無いのだ、と悟ることもあります。私の棚などケースに入れないバラックアンプがごろごろしてますし、バラックで持ち込んで会議をやるなんてことも致します。要は動けば良いのです。ケースに入れてしまえば改造が億劫になりますが、バラックなら何でもできますからね。

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