0107 マイクアンプを作る



 永いこと380パワーアンプだけで遊んでいただきました。今日からマイクを使えるようにします。
第1号としては組むのが楽で失敗がないという意味でエスケイ電子のTW−141マイクアンプキットを勧めます。このアンプは電源電圧が4Vから14Vの範囲で使えます。3Vで働いてくれないのが辛いといえば辛いのですが、それはこの次の作品でやりましょう。とにかく380パワーアンプが8〜22Vの範囲で働くので、これと組み合わせるには最適です。

 自作例
380アンプ

 キットはIC(TA2011S)1個、抵抗4個、コンデンサー7個の組み合わせで、基盤のスペースも十分あって非常に仕事が楽です。8〜14Vの範囲で使うとすれば380アンプと電源部を並列にすれば良いのです。OUT(出力)を380アンプのIN(入力)と繋いで下さい。この間の配線の長さはせいぜい数センチでしょうから敢えてシールド線を使う必要はありません。IN(入力)にはダイナミックマイクが入れられます。ここではシールド線(単芯シールド)を使います。

 ダイナミックマイクのインピーダンス

 オーデイオ回路ではどこへ行ってもインピーダンスという数字がつきまといます。
これを一まとめに要領よく説明するのは骨が折れるので、少しづつ実物で体験して頂くことにします。

 電気屋さんに行って「ダイナミックマイクを下さい」と言うと必ず「予算は?」と聞かれるでしょう。
安いのは1000円、高いので数万円と幅がありすぎますからね。

 その次ぎには「ハイ・インピーダンスか、ロー・インピーダンスか」と来る筈です。ハイ・インピーダンスとは普通数十キロオームのものを言います。ロー・インピーダンスとは数百オーム、殆どが600オームになっています。この数字は外箱なり使用説明書なりに必ず書いてありますからお金を払う前に気をつけて確かめて下さい。

 ハイ・インピーダンス型とロー・インピーダンス型とではどう違うか?これは大変はっきりしていて、同じアンプに繋いだときハイ・インピーダンスの方が大きい音がします。その代わりコードを長く伸ばすことができません。せいぜい10mと思って下さい。

 ロー・インピーダンス型は出力が小さい代わりにコードを数十mと長くすることができます。これにも大きく二通りあります。バランス型とアンバランス型です。バランス型はプロフェッショナル用で配線は必ず2芯シールド線を使います、アンバランス型は一般用で単芯シールド線で用が足ります。電気屋さんで普通に売っているのは殆どアンバランス型です。

 今日作ったTW−141型マイクアンプはハイでもローでもどちらのマイクでも使えます。使い比べてみるのも勉強になってよいでしょう。一寸考えるとハイ・インピーダンスの方が感度が高いだけ重宝のようです。でも、プロが何故ローインピーダンスの、しかもバランス型を使うかと言えばコードを長くしたとき雑音を拾いにくいからです。どの程度違うかは実際にやってみて体で知ってみるに限ります。教わったことは直ぐ忘れますが体験したことは何時までも記憶に残りますからね。

 後はスピーチ用とかミュージック用とか書いているのがあります。スピーチ用とは低音を削って明瞭度を上げているのです。カラオケ用というのもあってハウリングを起こしにくくしてあります。文字通り上手も下手も同じような声に聞こえるということであって、それなりに面白いマイクです。私も一つ持っています。遊びと割り切ってマジメに考えてはいけません。



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