0104 電源を色々替えてみる



 380アンプもぼつぼつ組み上がった頃ではないでしょうか。これ一つあればあらゆるタイプのイアホンやヘッドホンが鳴らせますし、スピーカーを繋げばこれまた朗々と鳴ってくれます。

 よく出力100W×2のステレオアンプなんて広告を読んで、これだけのパワーがないと十分に音楽を楽しめないのか聞いてくる人がいます。そうした人に私は380アンプを作って聞いてみろと勧めるのです。できれば母校の小学校に行って体育館の備品置き場で眠っている運動会専用のレフレックストランペットスピーカー(朝顔見たいな形をしていて、中心部にニューと角が飛び出たヤツ)を借りだしてグランドに出てこれを繋いで慣らしてみると良い。たまげること請け合いです。目からウロコとはこのことです。

  ただ、本格的に鳴らそうと思ったら電源としてマッチ箱より一回り小さい006P(ゼロ・ゼロ・ロク・ピーと読みます)なんかでは困ります。確かに電圧は9Vあって間違いなく音は出ます。私だって組み上げて間違いなく動くかどうかのテストには何時でもこの電池を使っています。でも380アンプの実力がどのくらいかを知ろうとしたらこんな可愛い物ではいけません。

 一寸勿体ないけど単一の乾電池を15個直列に繋いで22.5Vにして一度やってみて下さい。[自作器をこう使う]コーナーで10Aが測れるテスターをお勧めしましたが、あれをお持ちなら回路に直列に入れて電流を読んでみて下さい。しつこいようですがもう一個のテスターは電圧目盛りにして電池に並列に繋いで音の大小と共に電池の電圧がどう変わるかを観察してみてください。

  電池が大きかろうと小さかろうと所定の電圧があれば必ず音は出ます。音量が小さいうちはどちらも同じです。ボリウムを回して音量を上げていくと俄然違いが出てきます。音量を上げるに従って電流が増える。特にドンドーンと音がピークになると小さい電池では電流が足りなくなる。それで電圧がガクッと落ちるのが判ります。だからそれ以上音は大きくなれません。

 電池が大きいと電流計の針がピクッピクッと大きく振れても電圧はビクともしません。電源とはこうでなくてはいけないのです。

  よく386アンプよりも380アンプの方が音が大きいとか言いますが、本当のところは386よりも380が大メシを食べるから…に過ぎないのですね。アンプの大きさでなくて飯びつ(今は電気釜になって飯びつを使わなくなったので若い人はこんな言葉をご存じないか。オヒツ土地によってはオハチと言ったら判りますか?)の容量で音の大きさは決まるのです。

 だから同じ380アンプを使うにしても大きな音を出す必要がないときは006Pで十分だし、デカイ音を出したいときは電圧も高いし電流も余計流せる…手短に言えば電力の大きい…電源を用意しなくてはなりません。これは理屈でもありますが皆さんに是非体で試して頂きたいことなのです。変だな?配線は間違っていないのに思ったほど音量が出ない、音が汚い。そんなときは電源を疑ってみてください。

 この原則はAC100Vのコンセントから直流数Vに変える、いわゆるACアダプターを使うときも同じです。アダプターの容量が足りないのに気がつかないで無理に限度一杯の電流を流し続けるとアダプターを壊します。私も電流計を入れるのをサボッタばかりに幾つかアウトにしています。こっちが全然悪くないのに壊れた(壊したのではなくて壊れた)のも二つほどあります。ACアダプターにも運があるようで、どうしようもないことらしいです。こんなこともあると知っておいてください。生者必滅です。

  そうした意味ではバッテリー(鉛蓄電池)ほど安くて安心して使えるものはありません。秋月電子通商のHPを御覧になって皆さんも試してみてください。コストパーフォーマンスと音質から言ったら何と言ってもこれがベストです。


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